当時の僕は、2度目の美容師も人間関係で辞めてしまい、自分の職歴に完全に自信を失っていました。次にどんな仕事をやりたいかも分からない。外に出るのも億劫で、でも、頭の中にあったのは、すごくシンプルな願いでした。
「自分の家の近くで、やれる仕事があったらいいな」
ただそれだけでした。でも、いざネットや求人誌を見ても、近くでまともそうな募集は見つからない。職歴が多い僕の場合、普通にネットから応募するだけでは、書類選考の段階で落とされる不安もありました。
その時、僕の頭の中にフッと、ある感覚が浮かびました。
「求人票がないなら、自分で直接電話して、受かっちゃえばいいんじゃないか?」
普通なら「募集もしていない会社に電話するなんて怖すぎる」と思うかもしれません。外から見れば無謀ですよね。でも、当時の僕はどこか吹っ切れていました。「断られたって、もともと求人がないんだからノーダメージじゃん」と。
この「どうせなら自分でチャンスをこじ開けてやろう」という開き直りとも言える逆転の発想が、僕を次の行動へと突き動かしました。
僕はホコリをかぶった「タウンページ(電話帳)」を引っ張り出し、地元の工場のページを開いて、受話器を握りしめました――。
「募集していない=チャンス」。企業に熱意をストレートに届ける直電の裏メリット
普通の就職活動なら、「募集が出ている会社に応募する」のが当たり前です。でも、今だからこそ分かりますが、「募集していない会社に直電する」というのは、実は企業に対してこれ以上ない強力な自己PRになります。
当時の僕も、直電をしながら薄々こう感じていました。
「募集は出していないかもしれない。でも、募集広告をわざわざ出していなくても、自ら電話をかけてくるような熱意があるやつだと思われて、逆に好印象を持たれる会社もあるかもしれないな」
この直感は、見事に当たっていました。
企業の採用担当者や社長の立場になってみてください。高いお金を払ってネットに求人広告を出しても、来るのはボタン一つでテキトー応募してきたような、熱意の薄い人ばかりだったりします。
そんな中、求人も出していないのに「御社でアルバイトをさせてもらえませんか?」と直電してくる人間が現れたらどうでしょう。その行動力と「やる気」だけで、他の有象無象の応募者を全員すっ飛ばして、一瞬で好印象を与えることができるのです。
「職歴に傷があるからネットじゃ落とされる」と悩んでいるなら、逆です。求人票の枠を超えて、自分の熱意をダイレクトに企業にぶつけられる直電こそ、ボロボロの経歴を「圧倒的な行動力」という最高の武器でひっくり返せる、唯一無二の裏ワザなのです。
心臓のバクバクが止まらない。事務員さんにストレートにぶつけた「アルバイトさせてください」の肉声
「求人がないなら、自分で作ればいい」
そう決意したものの、いざタウンページで地元の工場を見つけ、受話器を握りしめたときは、やっぱり心臓のバクバクが止まらないほど緊張しました。
「もし激怒されてガチャ切りされたらどうしよう……」
そんな不安を抱えながら、意を決してダイヤルを押しました。
『プルルルル……はい、〇〇工場です』
電話に出たのは、落ち着いた声の女性の事務員さんでした。
今の僕なら「お忙しいところ恐れ入ります。採用のご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?」と丁寧な敬語を使えるかもしれません。でも、当時の僕は20代半ばの若さで、後がない必死な状態です。
回りくどい大人の建前なんて一切抜きで、ストレートに自分の気持ちをぶつけました。
「そちらで、アルバイトをさせてもらえませんか?」
一瞬の沈黙の後、事務員さんは驚いたようにこう言いました。
『えっ、うちは今、特に求人とかは出してないんですけど……。ちょっと待ってくださいね、社長に代わります』
激怒されるどころか、その真っ直ぐな勢いに押された事務員さんは、なんとそのまま会社のトップである「社長」に電話を繋いでくれたのです。
大企業のネット応募なら、職歴を見た機械的なフィルターで一瞬でハネられて終わりです。でも、直電という圧倒的な行動力は、会社の受付をすっ飛ばして、一瞬で「社長」という決定権者の前まで僕を連れて行ってくれたのです――。
決定権者へダイレクトに届く。社長の口から出た「いつ面接来れる?」の一言
事務員さんから電話を代わった社長に、僕はもう一度、ストレートに「ここで働かせてほしい」という熱意をぶつけました。
すると、社長の口から返ってきたのは、僕の予想を遥かに超える信じられない一言でした。
「あぁ、そう。じゃあ、いつ面接来れる?」
怒られるどころか、あきれられるどころか、電話をかけてからわずか数分で、僕は面接のチャンスをもぎ取ったのです。
これが「直電」の凄まじい破壊力です。
もし僕が、大手の求人サイトから綺麗に整えた履歴書を送っていたら、社長の目に留まる前に、機械の書類選考で1秒で落とされていたでしょう。
でも、募集を出していない会社への直電は、ライバルが「ゼロ」のブルーオーシャンです。社長からすれば、「今どきネットじゃなくて、わざわざうちに直接電話をかけてくる根性のある若者がいる」という事実だけで、僕の過去の職歴関係なく、「一度会ってみよう」という気持ちになったのです。
その後、僕は面接を経てその工場に無事採用され、そこから2年間、正社員の打診をいただくほど懸命に働くことができました。
まとめ:求人票の枠に縛られるな。チャンスは自分でこじ開けられる
今、スマホの画面を見ながら「自分に合う求人がない」「職歴が多くてどこも落とされる」と絶望しているあなたに伝えたいです。
世の中にある求人票の枠だけが、あなたの仕事探しのすべてではありません。
「家の近くで働きたいな」「この会社、面白そうだな」と思ったら、タウンページを開いて、直接電話をかけてみてください。
断られたって、もともと募集していないんだから失うものは何もありません。
正式な応募枠を待つ必要なんてないんです。勇気を出して受話器を握ったその1本の電話が、僕のように「いつ面接来れる?」という大逆転の扉を開くかもしれないのです。
※もし、どうしても直電する勇気が出ない…という時は、僕が人生を大逆転させたきっかけでもある「リクルートエージェント」のような、日本で一番求人が集まる大手転職サイトを味方につけることから始めてみてください。一歩進めば、人生は必ず変わります。

直電は泥臭いし、最初はめちゃくちゃ緊張する。でも、一歩動くだけでネットの枠を超えてチャンスが作れるから、勇気を出してやってみてほしい!
【A8リクルートエージェントのタグを後で貼る】

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